『手製本、はじめました。』 第5回:大人の遠足、手製本の聖地へ。─美篶堂さん見学日記―

2025-07-16

こんにちは。banno.です。
7月第一週目の土曜日、
長野県にある 美篶堂(みすずどう) さんへ、見学に行ってきました。
一緒に旅をしたのは、社長とインスタの中の人、そして私の三人。
にぎやかすぎず、静かすぎず、
ちょうどいい距離感の「大人の遠足」です。

今回訪れたのは、第一土曜日。
美篶堂さんでは、製本商品の販売や、
製本に関する無料相談を行っています。
(時間の詳細については、
本ブログ最後にURLを貼り付けておきます
ご興味のある方は、そちらにてご確認ください)

工場自体はお休みなのですが、
この日ならではの特別な体験ができると聞いて、
ワクワクしながら向かいました。
写真①250714

迎えてくださったのは、代表の上島さん。
やわらかな語り口の中に、
手製本に対する真摯な思いと、
ものづくりへの深い探究心が込められていて、
どのお話も心に残りました。

印象的だったのは、
「常に新しいことに挑戦し続ける」姿勢。
伝統的な手仕事を守りながらも、
時代に合わせて柔軟に形を変えていく姿勢は、
今まさに自分が向き合っている仕事のあり方にも重なるようで、
深く共感しました。

今回は、特別にスタッフの方が、
工場内の機械を実際に動かしてくださいました。
丁寧に大切に使い込まれた機械たちが、
生きているように動く様子を見て、
舞台の裏側をのぞかせてもらったような気分でした。

けれど、どんなに機械が活躍していても、
そこには必ず「人の手」が寄り添っています。
確認し、整え、丁寧に仕上げていくその作業からは、
手製本ならではのぬくもりと、
妥協のない美しさが伝わってきました。

販売コーナーには、
手製本のノートや豆本、紙もの雑貨がずらり。
どれも少しずつ表情が違っていて、
「この子に出会えたのは今日だからかも」と思わせてくれるような、
一期一会の作品たちでした。

見学のあとは、3人そろって思い思いにお買い物。
「これ、会社で使えそう」
「贈り物にもいいかも」
と、選ぶ時間もまたたのしくて。
それぞれに“心がときめくもの”を持ち帰ることができました。
写真②250714

今回の遠足は、ただの見学や買い物ではなく、
「自分はどう仕事と向き合っていきたいか」
改めて考えるきっかけにもなりました。

丁寧なものづくり、
まっすぐな眼差し、
常に挑戦し続ける姿勢。
そして、手から手へと伝わっていく本たちの存在。

本の形をした、世界にひとつの作品たちが、
今日もどこかで誰かの手に届いているんだなと思うと、
この仕事に出会えてよかったと、
しみじみ感じます。

このブログを読んでくださった方にも、
「丁寧に作られたものに触れてみたいな」
「どこかへ出かけてみようかな」
そんなふうに思ってもらえたらうれしいです

写真③250714

今日もここまで読んでくださって、
ありがとうございました。
暑い日が続きますが、皆さまご自愛くださいませ。
また、ここでお会いできますように。
banno.

美篶堂(長野県伊那市)
第一土曜日、13:00〜17:00に販売・相談対応あり
→ https://misuzudo-b.com/news/436/

岐阜市太郎丸中島319-1
Tel 058-229-2627 Fax 058-229-1416

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